ニュース・フラッシュ
2015年7月17日
リマ
迫田昌敏
エクアドル:環境保護活動家ら、中国大使館前で鉱業開発への抗議デモ実施
2015年7月16日付け地元報道によると、7月14日、Quitoの中国大使館前で、環境保護活動家らが同国による鉱業・石油開発への抗議デモを行った。デモグループは「中国企業は出ていけ」「中国帝国主義反対」「選挙も公的機関の職も必要ない。打倒政府、日和見主義、資本主義」などと書かれたプラカードを掲げ、紙製の竜を燃やすなどの抗議を行った。また、配布された抗議文書には、デモ実施の理由として「中国資本がエクアドル経済の戦略的セクターを意のままに動かしている」こと、また政府が推進する5つの大規模鉱業プロジェクトのうち、Miradorプロジェクト(Zamora Chinchipe県)、Pananza-San Carlosプロジェクト(Morona Santiago県)、Rio Blancoプロジェクト(Azuay県)の3件に投資する企業が、カナダ企業から中国企業へと変わったことなどが挙げられている。また、中国資本の存在は社会・環境・文化的に様々な摩擦を引き起こしており、一般国民の生活に悪影響を与えはじめていると主張した。
現在、上記3プロジェクトは、MiradorプロジェクトとPanantza-San Carlosプロジェクトが中国鉄建(China Railway Construction Corp,(CRCC))と銅陵有色金属集団(Tongling Nonferrous Metals Group Holdings Co. Ltd)、Rio Blancoプロジェクトが庄胜鉱業集団(Junefield Mineral Resources Holdings Ltd.)、の各中国資本の管理下にある。