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- 鉱種:
- 亜鉛 ベースメタル
メキシコ:新規プロジェクト6件がメキシコ亜鉛生産量の飛躍的向上に貢献か?
2015年7月23日付け業界紙等によると、米国地質調査所(USGS)の報告の中でメキシコは亜鉛生産量において世界の上位に位置しており、2014年における亜鉛生産量が前年の643千tから増加し700千tであった旨を引用した上で、現在メキシコ国内で計画されている6件の新規プロジェクトが今後操業開始となれば、年間1,400千t以上の亜鉛生産量が見込まれる旨を報じた。
新規プロジェクト6件の概要は、以下のとおり。
◯Juanicipio多金属プロジェクト
Fresnillo社と加MAG Silver社(本社:バンクーバー)とが権益比率56 %、44 %によりZacatecas州に保有、投資総額302百万US$、2018年生産開始予定。鉱山寿命14.8年、年間亜鉛生産量17,899 tを見込むほか、年間銀生産量は311 t以上が見込まれることから、メキシコでトップ5の銀鉱山に入るとの見通し。
◯El Boleo多金属鉱山
韓国コンソーシアム(韓国鉱物資源公社(KORES)が筆頭)と加Baja Mining社(本社:バンクーバー)とが9:1の割合で出資するMinera y Metalúrgica del Boleo社がBaja California Sur州に保有、投資総額20億US$以上、本年1月に銅生産を開始、8月に亜鉛及びコバルトの生産開始予定。年間亜鉛生産量25,364 tを見込む。
◯Rey de Plata多金属プロジェクト
Peñoles社がGuerrero州に保有、投資総額268百万US$、2017年生産開始予定。金、鉛、亜鉛及び銅を生産、年間粗鉱処理量1.3百万tを見込む。
◯Metates多金属プロジェクト
加Chesapeake Gold社(本社:バンクーバー)がDurango州に保有、投資総額32億US$(ただし10~15億US$程度の削減を検討中)、鉱山寿命25年以上、年間亜鉛生産量64,864 t、粗鉱処理量30千t/日を見込む。
◯Sierra Mojada銀・亜鉛プロジェクト
加Silver Bull Resources社(本社:バンクーバー)がCoahuila州に保有、投資総額297百万US$、鉱山寿命18年、年間亜鉛生産量54,556 t、粗鉱処理量8,500 t/日を見込む。
◯Angangueo多金属プロジェクト
Grupo México社の子会社であるSouthern Copper社がMichoacán州に保有、投資総額175百万US$、年間亜鉛生産量7千 tを見込む。なお、現在環境天然資源省からの環境関連法令に基づく承認待ちのため中断中。
