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ニュース・フラッシュ

2015年8月3日 メキシコ 縄田俊之

ホンジュラス:鉱業部門は開発の基幹

 2015年7月30日付け業界紙等によると、ホンジュラス鉱業関係当局の関係者及び鉱業専門家は、2013年9月に改正鉱業法が施行されて以降1年以上が経過しているが、同法改正当初に約束した総額30億US$以上の投資呼び込みに関し、現在も当該約束が継続している旨を明らかにした。

 同関係者及び専門家によると、ホンジュラスは天然資源のポテンシャルを有しているにもかかわらず、同国鉱業は経済成長率を上回る成長を遂げておらず、同国の経済において鉱業はGDPの約1 %、輸出額の6 %を占めるに過ぎない。また、天然資源・環境省のデータによると、国の歳入が約1,200百万レンピラ(約54.6百万US$)に対し、鉱業による歳入は262百万レンピラ(約11.9百万US$)に留まっている。

 ホンジュラスにおける採取産業透明性イニシアティブ(EITI)の幹部によると、鉱業部門への外国直接投資額は年間2~4百万US$で、1万人以下の直接雇用を創出しているものの、全体的にホンジュラスの採取産業は地味である。また、ホンジュラス鉱業協会(ANAMIMH)の会員企業19社のうち、最近の鉱業投資はイタリアの鉱業企業による酸化鉄への投資程度である。

 一方、ホンジュラス中央銀行(BCH)の報告によると、2014年の鉱業輸出額は、金、銀、鉛、亜鉛及び酸化鉄の輸出により243百万US$、内訳としては金112百万US$、酸化鉄51百万US$、銀32百万US$であり、主な輸出先国は金及び銀が米国、カナダ及びスイス、亜鉛及び鉛が豪州及びベルギーであった。

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