ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 鉄鉱石
メキシコ:中国人民元切り下げがメキシコの鉄鋼輸入増加を促進
2015年8月12日付け業界紙等によると、Grupo Financiero Monex社のアナリストFernando Bolaños氏は、昨今の相次ぐ中国人民元の切り下げがメキシコの中国製鉄鋼の輸入増加を促進することとなり、結果としてメキシコ国内の鉄鋼企業に対し大いなるプレッシャーを与える可能性が高まった旨を報告した。
同氏によると、人民元安により価格優位に立った中国製鉄鋼の輸入が増加し、地元鉄鋼企業の競争力を弱める危険性が高まっている。事実、本年1~5月における中国製鉄鋼の輸入量は、前年同期と比べ85 %増の352千tに達した。
メキシコ最大の製鉄プラントを有するAltos Hornos de México(AHMSA)社は、人民元切り下げにより最も影響を受けている企業の1社であり、中国製鉄鋼の輸入増加により本年Q2における営業利益は、前年同期の69百万US$の純益から一転して19.1百万US$の損失へと転落した。
一方、Ildefonso Guajardo経済大臣は、本年に入り中国製鉄鋼の輸入量急増に関連し、国内鉄鋼製品の競争力を確保するためセーフガードを適用するか否かについて分析を行う旨を表明した。
