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ニュース・フラッシュ

2015年8月18日 シドニー 山下宜範

豪:Rio Tinto、2015年度上期の純利益は82 %減、コスト削減目標引き上げ

 2015年8月6日、Rio Tintoは2015年上半期(1~6月)の決算を発表した。基礎的純利益は29.2億US$であり前年同期比で43 %減、為替変動による損失等を差し引いた後の純利益は8.06億US$であり前年同期比で82 %の減となった。資本支出は25億US$で前年同期比で36 %の減となった。資本支出は通年では55億US$、2016年は60億US$以下、2017年は約70億US$にする計画としている。また、同社は同上半期に6億4100万US$のコスト削減を実施し、既に通年でのコスト削減目標を85 %達成したとして、新たに通年での目標を10億US$にまで引き上げた。同社の中間配当は1株あたり1.075 US$であり、これは前年同期比で12 %の増。地元紙は今回の決算に対するアナリスト達の反応を報じており、Deutsche BankのPaul Young氏は、Rio Tintoの資本支出の削減は同社の成長には影響しないとし、今年2月に続いて来年2月にも自社株買いを行う可能性を指摘した。UBSのGlyn Lawcock氏は、資本支出の削減は豪ドル安によるものであり同社の成長を危うくするものではないと指摘。その他の反応として、「Rio Tintoはキャッシュを重視して財務体質の強化を図った」「決算内容は予想よりもわずかに良かった」「貧弱な市場の状況に良く対処している」等のアナリスト達のコメントを掲載している。

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