ニュース・フラッシュ
2015年8月21日
リマ
迫田昌敏
ペルー:Doe Run Peru社債権者集会、清算協定書を修正
2015年8月20日付け地元紙によると、8月19日、Doe Run Peru(DRP)社の債権者集会が開かれ、La Oroya製錬所とCobriza鉱山の再開を目的とした、DRP社清算協定書の修正が賛成多数で決定された。エネルギー鉱山省によると、修正内容は、DRP社の資産や清算手続きを管理するProfit社との契約(8月27日に満了)を更新し、入札に関する新たな合意が形成されるまで、Profit社がDRP社の管理を継続すること、次回の債権者会議(日程は未定)まで、Profit社は労働関連事項の決定は行えない(労働者を解雇できない)こと等となっている。
一方、債権者グループから国際入札の実施を委託されたUBS投資銀行(スイス)は、債権者グループの求めに応じて、La Oroya製錬所とCobriza鉱山の売却プロセスに関する報告書を公開した。報告書によると、国際入札への応札を検討している企業は、環境面・労働面の諸条件を問題視しているほか、国営Activos Mineros社が製錬所の土壌や過去の鉱害の責任を負うことや、柔軟な労働者の再雇用条件を求めている。これに関してエネルギー鉱山省のPatiño代表は、Profit社に対し、入札プロセスを進めるため、報告書に基づいた提案書を作成し、債権者グループへ提示するよう要請した。