ニュース・フラッシュ
2015年8月28日
バンクーバー
山路法宏
米:Freeport-McMoRan、追加支出削減を図る新たな資本計画を発表
2015年8月27日、Freeport-McMoRanは改訂した資本・業務計画を発表し、低迷する市況の影響を受けて更なる支出削減を図ることを明らかにした。2016年の計画として、鉱業分野のCAPEXを25 %削減し、石油・ガス分野と合わせたCAPEXを2015年7月に発表した計画より29 %削減した40億US$とするほか、2016年及び2017年の年間銅生産量を削減することや、生産・運搬コスト単価を2015年の見込みと比較して20 %削減すること等の対策を行う。
Freeport-McMoRanは、米国内では、AZ州で5鉱山(Morenci鉱山、Bagdad鉱山、Safford鉱山、Sierrita鉱山、Miami鉱山)、NM州で2鉱山(Chino鉱山及びTyrone鉱山)を操業しているが、新たな計画ではMiami鉱山(2014年銅生産量57百万lb(約25,855 t))での採掘を休止するほか、Tyrone鉱山(2014年銅生産量94百万lb(約42,638 t))でも採掘量を半減させ、他の鉱山でも採掘量を調整する。これにより、米国内の雇用者及び請負業者を約10 %削減する見込みとなっている。その他、世界各地で投資削減や操業制限によるコスト削減を盛り込んでいる。
