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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年9月1日 サンティアゴ 山本邦仁

チリ:大手鉱山会社は銅価格低迷の見通しから人員削減を検討

 メディア報道によると、大手鉱山会社の何社かは、銅価格低迷の対応策の一つとして、人員削減を行う可能性があるとみられている。鉱業セクターでは、過去12カ月間で、9,000人の雇用が喪失したとされる。

 2016年に生産量を50 %減らすことが発表されたEl Abra銅鉱山の労働組合によれば、これに伴い、約1,500名の労働者の内、700~800名が解雇されるほか、請負労働者も解雇される可能性がある。現在のところ、Freeport-McMoRanは、解雇人数について正式な発表を行っていない。

 業界関係者はCODELCOも人員削減を実施するだろうとコメントしている。CODELCOは、El Teniente銅鉱山およびChuquicamata銅鉱山において実施中の早期退職プログラムを他の鉱山に導入する可能性がある。El Tenienteでは、今年の退職者募集人数200名に対して、現在までに100名以上が応募した。Chuquicamataでは、募集人数約490名に対し、これまでの応募者は30名にも達していない。

 Anglo Americanは、Mantos Blancos銅鉱山およびMonteverde銅鉱山の売却が完了した後、管理部門の人員整理を実施する可能性がある。

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