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ニュース・フラッシュ

2015年9月7日 モスクワ 木原栄治

ロシア:VSMPO-AVISMA社、Boeing社及びAirbus社と新規契約を締結

 2015年8月26日付け地元報道等によると、国際宇宙航空サロンにおいて、VSMPO-AVISMA社とBoeing社は、777X型機の新型複合材翼向けチタン鍛造品の供給について合意した。

 世界最大にして最も経済性の高い最新鋭の双発旅客機の製造は2017年に開始される。

 また、VSMPO-AVISMA社とAirbus社は、A350-900型機のランディングギア製造用の機械加工部品第一号を発表した。これは、VSMPO-AVISMA社がAirbus社に納入する最大のチタン構造部品である。A350-900型機計画向けの機械加工に関する合意は、2014年のFarnborough国際航空ショーで発表されていた。両社はまた、航空産業における3Dプリント用チタン粉末の利用に関し協力することで合意した。

 VSMPO-AVISMA社の投資計画では、2020年には年産能力30 %増の4万tを予定している。同社の輸出の60 %以上がBoeing社、Airbus社及び両社のサプライヤー向けである(輸出量1万5,500 tの47 %が米国向け、43 %が欧州向け)。2014年の同社のチタン製品販売量は2万9,350 tで、うち75 %が航空産業向けであった。同社は、世界の航空宇宙産業用チタン市場における自社シェアを30 %と見ている。

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