ニュース・フラッシュ
2015年9月28日
メキシコ
縄田俊之
ホンジュラス:ホンジュラス地質鉱山研究所、200件以上の鉱業ライセンスを取り消す
2015年9月20日付け業界紙等によると、ホンジュラス地質鉱山研究所(INHGEOMIN)のAgapito Rodríguez所長は、鉱業法違反により200件以上の鉱業ライセンスを取り消した旨を明らかにした。
同所長によると、今回取り消した鉱業ライセンスに関しては、これまでにライセンス料(鉱業税)の未納を含め、鉱業法で規定されている必要条件を満たさず、一切の操業を実施しなかったものであり、Olancho県、Colón県、Choluteca県及びSanta Bárbara県に集中している。当該鉱業ライセンスは、大規模な金属及び非金属採掘のための広範囲な鉱区を外国企業(多国籍企業)に対し優先的に付与したものであったが、ライセンス付与に際し提出された投資計画が全く実施されていなかった。今回取り消したライセンスの中には、30年又は40年の権利を有し現在も当該権利が有効であるものも含まれていたが、操業開始に至らず、かつ、鉱業法に違反したため、鉱業ライセンスを取り消すこととした。また、今回の鉱業ライセンスの取り消しは、法律に基づき、かつ、ホンジュラス国内における鉱業部門の再編を目指す目的の下、実施したものであったが、一方、ライセンス付与当時、透明性に欠き、関係当局において汚職が行われた旨が環境保護団体から訴えられていたところ、それへの対応でもある。
なお、今回取り消された鉱業ライセンスは、2013年にホンジュラス議会で可決、承認された現行鉱業法の規定に適合せず付与された可能性が指摘されている。