韓国：Woltech Korea社、フェロタングステン製錬所稼働開始

現地報道等によると、韓国においてWoltech Korea Co.Ltdによる 新規フェロタングステン製錬所が稼働を開始した。生産能力は30 t/月で年間生産量は360 tとなる。これは日本の2014年フェロタングステン輸入量(936 t)の約4割に及ぶ規模。今後、年間生産量1,500 tを目指す。
ボリビアやモンゴル等から精鉱を輸入しフェロタングステンを製造、日本や中国への輸出を予定しているとのこと。将来的にはタングステンメタルパウダー(超硬工具や照明器具等に使用)の製造も計画している。
日本のフェロタングステン輸入においては、これまで中国の影響を強く受けてきており、今回の韓国フェロタングステン製錬所稼働によって、供給ルート多様化に繋がる可能性がある。ただし、同社は、Conflict-Free Smelter Program Tungsten Smelter List (タングステン製錬企業に関する紛争鉱物フリー認証リスト)にまだ掲載されておらず、認証手続未完の模様である。同社製品スペックは以下のとおり。