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メキシコ:メキシコ政府、6か月間の鉄鋼製品に関する輸入関税を発表
2015年9月29日付け業界紙等によると、メキシコ政府は、中国等から輸入される低価格の鉄鋼製品から国内鉄鋼企業を保護するため、6か月間に限定して新たに鉄鋼製品に対し輸入関税を課すことを発表した。
経済省によると、メキシコとの間で自由貿易協定を締結していない国からの冷間圧延鉄鋼、熱間圧延鉄鋼、線材、鋼板及びプレートの鉄鋼製品5品目に対し、15 %程度の輸入関税を課すことを決定した。
中国に関しては、メキシコとの間で自由貿易協定を締結していないほか、3か月前にはメキシコ国内の鉄鋼企業であるArcelorMittal Las Truchas社、Deacero社及びTernium Mexico社の3社が、中国製鉄鋼製品のダンピング価格によりメキシコ鉄鋼企業が損失を被ったとの訴えを行った。
全国鉄鋼産業会議所(CANACERO)によると、中国やロシア等の低価格の鉄鋼製品の輸入により、メキシコ市場におけるメキシコ製鉄鋼製品の販売量が急速に低下しており、今や50 %以下にまで低下した。CANACEROとしては、中国製鉄鋼製品の脅威からメキシコ企業を守るため、引き続き政府と協力していく。
なお、メキシコ政府は、メキシコ国内企業を不当に安価な外国製品から守るため、最近数か月の間でアンチダンピング課税を課す等新たな政策を行ってきた。