ニュース・フラッシュ
2015年10月9日
リマ
迫田昌敏
ペルー:Las Bambasプロジェクト対話協議会、合意達成
2015年10月7日付け地元紙各紙によると、10月6日、エネルギー鉱山省、環境省、内務省、住宅省の大臣ら4名及びその他中央政府代表者らは、Apurimac州Cotabambas郡Coullurqui区で、Apurimac州知事、Cotabambas郡知事や複数の村長らと3時間半にわたる対話協議を実施し、①Las BambasプロジェクトのEIA修正についての情報提供を行うワークショップの実施、②抗議デモの中止を前提とした非常事態宣言の解除の検討、③デモによる死者の遺族に対する支援実施、④けが人への対応の実施の4点を合意した。このうち、ワークショップは10月10日から10日間、Cotabambas郡内の各区で実施される計画となっている。また対話協議会において、Shinno鉱山次官は、EIAの修正を行う技術報告書が2013年に提出され規定を満たしていること、モリブデン精鉱プラント等の施設がCusco州からApurimac州へと変更されたことによる環境への影響は大きなものではないこと等を説明した。またOrtizエネルギー鉱山大臣は、Las Bambasプロジェクトを取り巻く問題は、Cotabambas郡の一部のセクターにおける情報不足が原因となったとした上で、対話協議に出席した同郡の代表者らは鉱業活動に反対していないことを明らかにし、合意達成の重要性を示した。なお、本対話協議会には、反対運動の中心となっている「Cotabambas利益保護戦線」をはじめとする社会団体の代表者らは参加していない。
