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- 金 銅 ベースメタル
豪:OZ Minerals社は低費用かつ速度を速めて銅・金鉱山を開発し、PE投資会社に対応
2015年10月7日付け地元紙の報道によれば、OZ Minerals社は、Carrapateena鉱山の開発を、従前の計画よりも低費用、かつ速度を速めて実施する。同社は、SA州の同鉱山の銅及び金鉱床について、2014年のF/S段階では約30億A$の費用で開発するとしていたが、今般、これを縮小し、10億A$以下の費用で、最も浅部で高濃度の箇所のみを開発する予定とした。生産量については、従前は12.4 mt/年で24年間の生産を行うこととしていたが、今般の縮小策により生産量は3 mt/年とする。これらの実施により、従前の見込みよりも早くキャッシュを生み出す予定。OZ Mineral社の株式については、10月1日にプライベート・エクイティ(PE)投資会社のKKR社が保有割合を10 %に引き上げたことが明らかになっている。市場では今後の完全買収も予想されているものの、KKR社が長期的な意図を有しているのか否か懐疑的に見られている。RBCのアナリストのPaul Hissey氏は、「将来KKR社がOZ Minerals社を支配することになれば、資本及び探査への支出は最少化させ、効率的に資産を活用してキャッシュを生み出させることになるだろう」と予想し「これは伝統的なPE投資のモデルと一致する」と述べている。
