ニュース・フラッシュ
2015年10月15日
サンティアゴ
山本邦仁
チリ:下院環境及び天然資源委員会、氷河保護法案第5条の票決を持越し
メディア報道によると、2015年10月14日、下院の環境及び天然資源委員会は、氷河保護法案第5条についての票決を予定していたが、票決には至らず、審議は次回の委員会において継続されることとなった。同条項は、氷河あるいは氷河類の認定に関する政府の権限を規定するものであり、水盆域に関係する氷塊が10年以上存在している場合、「戦略的保護区」の設定を可能とするもの。
戦略的保護区は、水資源総局が承認登録する技術レポートに基づき、公共事業省および環境省の省令として制定される。制定に際しては、持続性に関する閣僚評議員会の承認が必要となる。戦略的保護区の設定がチリの氷河全体の保全に有効ではないとするグリーンピース等の環境保護団体は、条項の削除を主張している。
