ニュース・フラッシュ
2015年10月16日
リマ
迫田昌敏
ボリビア:2015年輸出額、原油・金属価格下落で前年比3,250百万US$減の見通し
2015年10月14日付け地元紙によると、Morales大統領は、原油及び金属価格の下落によって2015年のボリビアの輸出額は前年比で3,250百万US$減少し、中期的な影響が出るものの、投資減退を招くことはないとの考えを示した。大統領によると、炭化水素資源の輸出額は、前年比で2,500百万US$減、鉱業に関しては前年比700~750百万US$減となる見通しとなっている。
その一方で、大統領は、ボリビア経済の強みとして、道路建設、電力、Mutun鉄プロジェクト、リチウムプロジェクト等に対する投資は保証されていると主張した。さらに、Santa Cruz県やPotosi県、その他7県に対する2016年の予算送付額が、原油価格下落に伴って、2015年を下回る見通しであることに言及し、予算の減少を補う為の新規投資や政策制度を適用する計画を明らかにした。
INE(国立統計院)によると、2015年1~8月までのボリビアの総輸出額は6,180百万US$で、前年同期の9,018百万US$を31.5 %下回った。部門別では、2015年1~8月までの炭化水素資源の輸出額は2,856百万US$で前年同期の4,639百万US$を38.4 %下回ったほか、金属鉱物資源の輸出額は、総額で1,325百万US$から1,187百万US$へと10.4 %減少し、主要鉱種別では、前年同期比で、金50.4 %減、銀20.2 %減、錫17.8 %減、鉛17.6 %減、亜鉛4.8 %減であった。
