ニュース・フラッシュ
2015年10月19日
シドニー
矢島太郎
豪:South32、資源価格の下落により採算悪化と株価低迷
2015年10月12日、South32はBHP Billiton (BHPB)から引き継いだノンコア事業の資源価格が下落を続けているため、採算が悪化しており、株価も低迷していると豪州全国紙が報じた。South32は2015年5月にBHPBから分社化してから、アルミニウム、石炭、亜鉛、ニッケル、マンガン等の価格が下降を続け、資産価値が当初150億US$だったが、現在60億US$まで低下している。
また、South32が権益を所有するコロンビアのCerro Matosoニッケル鉱山と南アフリカのマンガン事業は採算が得られなくなっており、同社の2015/16年度の収支は現在9億1,900 US$の赤字になっている。さらに株価も上場時から約30 %値下がりし、現在1株1.33 US$となっている。複数の経済アナリストは、South32の株価が下落しているため、他社からの買収対象となる可能性があるとコメントしている。