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ニュース・フラッシュ

2015年10月19日 シドニー 矢島太郎

豪:Energy Resources Australia社、Rangerウラン鉱山の土地利用契約延長を原住民が拒否

 2015年10月15日、Energy Resources Australia社(ERA社)は、NT準州で操業中のRangerウラン鉱山の土地利用の期間延長を希望したものの、最終的に原住民で土地所有者であるMirarr族の同意を得られなかったことを発表した。

 地元紙はMirarr族が契約の継続を拒否した理由として、Ranger鉱山閉山後の原状復帰にかかるコストの負担者として重要な68 %の権益を有するRio Tintoが2015年6月にRanger鉱山の深部開発から撤退を表明したためと説明している。

 ERA社がMirarr族と取り交わしている土地利用に関する契約が2021年1月までのため、同社はRanger鉱山の深部開発及び周辺に位置するJabiluka鉱床開発を断念し、貯鉱からの酸化ウランの生産を継続する。開発が不可能となった2つの鉱床のウラン埋蔵量は、現在のウラン価格で250億A$相当になると報じられている。

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