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チリ:財務省、CODELCOへの6億US$資金供給を発表。CODELCOは投資額を圧縮
メディア報道による、2015年10月28日、財務省はCCODELCOに6億US$の資金を供給することを発表した。発行済み国債により調達された資金で賄われる。Valdes財務大臣は、「CODELCOは経費削減に多大な努力を行ってきた。剰余金を生むことができるように、努力が続けられることを期待する」と語った。2014年8月、政府は、2014~2018年に40億US$をCODELCOへ供給する法令を成立させている。
CDOELCOは、財務省が決定した額は要求額8億US$を下回るものであったが、決定を高く評価している模様。Pizarro総裁は、「9月発行の社債による調達資金(20億US$)と政府からの6億US$により、2015年および2016年に予定されている投資計画への資金が確保できる」と述べた。
今回の財務省の資金供給額決定に先立つ10月26日に開催された臨時株主総会においてCODELCOは、2014~2018年の5ヵ年の投資額を当初の250億US$から210億~220億US$に圧縮することを発表した。
現在、建設ステージにあるChuquicamata鉱山坑内採掘移行、El Teniente鉱山新規レベル開発、Andina鉱山小規模拡張、といった事業は、今回の投資額圧縮の影響を受けないが、Salvador鉱山Inca露天ピット開発と環境影響評価書を取り下げたAndina鉱山拡張(Andina244)は事業の見直しがなされる。Radomiro Tomic鉱山硫化鉱開発は環境承認待ちの状況。2018年に導入される新排出基準適合にむけた製錬所近代化投資計画(20億US$)は維持されると伝えられている。
CODELCOは、2025年までに年間銅生産量を200万tに押し上げるという目標を掲げている。CODELCOの2014年の銅生産量は184万tであった。