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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年11月2日 モスクワ 木原栄治

ロシア:20年後に金枯渇の可能性

 2015年10月1日付け地元報道等によると、ロシアは20年後に金埋蔵量が不足する可能性があるとRosgeologia社のアレクサンドル・カルプゾフ長期計画部長が報告している。

 金は年産350 tへの拡大が予想され、予測資源量のポテンシャルを考慮に入れても可採年数は20年を超えない。その原因は、採掘技術面への配慮が欠けていること、一次鉱床の金の資源基盤再生のための地質調査が官民共に過度に減少していることにある。「2030年までのロシアの地質分野発展戦略」では、2020年以降、探査・評価作業の実施に連邦予算資金の利用が定められていない。

 2014年初時点で、ロシアには5,935の金鉱床があり、うち515が一次鉱床(自然金350、複合165)、5,420が砂鉱床である。総埋蔵量は1万2,900 t(山金1万1,660 t、砂金1,250 t)、予測資源量はカテゴリP1+P2が1万5,700 t、P3が2万3,500 tである。

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