豪：増資に苦しむジュニアの資金調達にクラウドファンディングの導入を唱える声

　2015年11月2日付けの地元紙は、ジュニア企業の資金調達方法としてクラウドファンディングの導入を提唱する元鉱山企業幹部の発言を掲載した。

　近年、ジュニア企業においては新規事業の実施する際の資金調達が困難になっており、新たな資金調達方法としてクラウドファンディングの活用を提唱したもの。これはインターネットを通じ、少額の資金を多数の人々から得ることにより増資を行うものであり既にベンチャー企業等で活用されているもの。現在、豪州では会社法によってクラウドファンディングは規制されているが、この元幹部はターンブル政権のイノベーション計画により規制が緩和されることを期待すると述べた。

　地元紙は、鉱山開発の初期段階における在来型の増資の手法は枯渇し、本年の豪州証券取引所における資源企業の新規公開株式(IPO)はわずかであり、小規模な探査企業は活動を維持するための増資に苦労していると報じている。