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ニュース・フラッシュ

2015年11月4日 バンクーバー 昆野充登

加:カナダ新政権、天然資源大臣にJames Carr氏が就任

 2015年11月4日付地元報道によれば、11月4日に新内閣が発足し、天然資源大臣にJames Carr氏が就任した。

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 マニトバ州(Winnipeg South Centre)選出の下院議員で初当選。1988年から1991年までマニトバ州議会議員(自由党)を務めたほか、マニトバ州ビジネス評議会(Business Council of Manitoba)CEOを1998年から2014年まで務めていた。この間、カナダ西部財団(Canada West Foundation)及びウィニペグ空港公社(Winnipeg Airports Authority)の取締役でもあった。知名度が低く、エネルギー政策に対して未知数であるものの、現在のところ悲観的なコメントは少ない。天然資源大臣の当面の課題として、Mineral Exploration Tax Credit(※)の取扱い、極地・海洋資源開発、油価対策が挙げられている。

 また、「環境省」の名称を「環境・気候変動省」とすることが明らかにされており、新政権による二酸化炭素排出規制に対する強い意思が表示されたと受け止められている。

※フロースルー株式を購入した投資家に対し15 %の税額控除を認める制度。フロースルー株式の購入額は投資家の費用とみなされており、更に税額控除が認められるため、「スーパー・フロースルー株式」と呼ばれている。2005年に制度が終了したものの、業界の強い働きかけにより2006年に再導入された経緯があり、近年は単年度での制度延長が繰り返されている。

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