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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2015年11月6日 サンティアゴ 山本邦仁

ブラジル:Vale、S11D鉄鉱石プロジェクトの初期投資額を約50億US$削減と発表

 2015年11月5日付けメディア報道によると、Valeは、S11D鉄鉱石プロジェクト(Pará州)の初期投資額を当初見積もりの197億US$から144億US$に修正したと発表した。内訳は、鉱山および処理プラント:65億US$、輸送インフラ(鉄道および港湾):79億US$。プロジェクトでは支出の90 %がレアル建てとなることから、対ドルレアル安が削減の主要な理由とされる。

 あわせてプロジェクトの計画に対する進捗率について、鉱山および処理プラント:75 %、鉄道:72 %、沿岸積出施設:66 %、沖合積出施設:64 %、と発表された。10月の関係者発言によると、2016年12月と予定されていた操業開始が早まる可能性があるとされる。

 S11D鉄鉱石プロジェクトは、Carajás Serra Sul鉱山・処理施設建設(生産能力90百万t/年)と、Carajás鉄道・Ponta da Madeira港増強等インフラ投資(増強後輸送量230百万t/年)を含む事業であり、2013年10月に建設工事が着手された。

 この事業は、Valeにとってのみならず、ブラジル鉄鉱石産業の歴史の中でも最大規模の開発事業となる。Carajás Serra Sul鉄鉱床の埋蔵鉱量は42.4億t、平均Fe品位は66.7 %。

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