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ニュース・フラッシュ

2015年11月9日 バンクーバー 山路法宏

米:Alcoa社、アルミ二ウム生産量の追加削減を発表

 2015年11月2日、米アルミ合金メーカーのAlcoa社は、現在の市況の低迷の中で競争力を持続させるために、アルミニウム生産量を50.3万t、アルミナ生産量を120万t、追加で削減することを明らかにした。

 WA州のIntalcoアルミニウム製錬所とWenatcheeアルミニウム製錬所、NY州のMassena West製錬所は操業を休止し、NY州のMassena East製錬所は改修せずに閉鎖する。付加価値の高い加工製品を製造するIntalco製錬所及びMassena West製錬所の鋳造工場は稼働を継続する。当該取り組みは2015年第4半期に開始し、2016年第1四半期までに完了させる予定。

 過去1年間でアルミニウム価格は30 %も下落しており、今回の取り組みはそうした価格低迷下において同社の競争力を確保するためのものである。また、同社は積極的に上流権益の再構築も進めており、今回の生産量削減により2007年以降の同社の全生産能力の45 %が閉鎖、売却、縮小されることになる。

 米国では、Century Aluminum社も次々と製錬所の操業規模を縮小させており、価格低下によりアルミ二ウム業界が厳しい経営を強いられている。

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