ニュース・フラッシュ
2015年11月9日
モスクワ
木原栄治
ロシア:Norilsk Nickel社の2015年1~9月期及び第3四半期の生産実績
2015年10月30日にNorilsk Nickel社の2015年1~9月期及び第3四半期の生産実績が公表された。地元報道等によると、その概要は次のとおり。
2015年1~9月期のニッケル生産量は前年同期比3 %減の19万3,754 t、パラジウム生産量は2 %減の207万4,000 oz(64.5 t)、プラチナ生産量は0.5 %増の51万4,000 oz(16 t)、銅生産量は0.3 %増の27万4,053 tであった。
2015年第3四半期のニッケル生産量は前期比2 %減の6万2,000 t超となった。生産減少は、フィンランドの精錬プラント設備の定期点検に伴う操業停止、Kola MMC社の利益率の低いトーリング処理の減少による。ただし、自社原料によるニッケル生産量は前期比5 %増の約5万5,000 tとなった。第2四半期にはアフリカ資産Tati Nickelの売却が完了している。
2015年第3四半期のパラジウム生産量は前期比2 %減の71万4,000 oz、プラチナ生産量は1 %減の17万3,000 ozであった。生産減少は、国内生産サイトにおける生産再配置、Kola MMC社の利益率の低いトーリング処理の削減による。
2015年第3四半期の銅生産量は前期比1 %減の約9万2,000 tとなった。生産減少は、フィンランドの精錬プラント設備の定期点検に伴う操業停止、北極圏支社の鉱石の品位低下による。
北極圏支社とKola MMC社による2015年1~9月期のニッケル生産量は前年同期比3 %減の16万3,000 t超、銅生産量は1 %減の約26万4,000 tとなった。