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ニュース・フラッシュ

2015年11月13日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Russian Platinum社、Norilsk-1鉱床操業開始の5年前倒しを予定

 2015年11月11日付け地元報道等によると、Russian Platinum社は、Norilsk-1鉱床の開発をChernogorsk白金族鉱床プロジェクト(両鉱床共クラスノヤルスク地方タイムィル半島)と一体化し、操業開始を5年早める意向である。

 同社の計画では、プロジェクト第一フェーズの2018年にChernogorsk鉱床の採鉱製錬コンビナートを稼働開始し、2019年に同コンビナートでNorilsk-1鉱床南部の高品位鉱を処理できるようにする。2019年の白金族金属生産量は5 tの見込みで、第一フェーズの費用は40億US$を超える。第二フェーズ(両鉱床の本格的開発)は2028年開始見込みである。

 以前の計画では、2023年8月までにNorilsk-1鉱床の採掘を開始し、2024年8月に選鉱プラントの操業を開始することになっていた。

 Chernogorsk鉱床の選鉱プラント(鉱石年産能力250万t以上)は2017年10月に操業を開始する。2029年に処理能力を900万tに拡大後、採掘ピーク時には2,700万tまで拡大する。

 Chernogorsk銅ニッケル鉱床の探査結果・埋蔵量算定報告書は2010年末に承認されている。カテゴリB+C1+C2のバランス埋蔵量は、鉱石1億4,370万t(うち商業埋蔵量9,140万t)で白金族金属493.4 t、オフバランス資源量及び埋蔵量は鉱石7,540万tで白金族金属312.5 tとなっている。

 Russian Platinum社は、2015年末までにNorilsk-1鉱床の埋蔵量再評価を行う予定であった。同社はNorilsk-1鉱床のニッケル・銅・コバルト及び随伴成分の探査・採掘ライセンスを2013年8月に取得している。ライセンス鉱区の面積は20.2 平方キロメートル、国家バランス(2010年1月1日時点)に登録されているカテゴリB+C1の鉱石埋蔵量は、780万t以上である。

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