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ニュース・フラッシュ

2015年11月17日 シドニー 山下宜範

豪:BHP Billitonの株価がダム決壊の影響で下落、過去10年間で最低に

 2015年11月12日付け地元紙は、ブラジルの鉄鉱石鉱山の尾鉱ダムが決壊する災害が発生したことを受けてBHP Billitonの株価が過去10年間で最低になったと報じた。

 この災害は、BHP BillitonとValeが50 %ずつ出資するSamarco社が運営する鉄鉱石鉱山の尾鉱ダムが同年11月5日に決壊したもの。死者は6名、行方不明者は21名と報じられている。

 このダムについては2年前にブラジルの研究機関が設計上の問題のため決壊する可能性があると指摘していたとも報じられている。このダムの修繕には10億US$以上を要すると見られており、今回の災害を受け、豪州証券取引所におけるBHP Billitonの株価は5日間で10.7 %下落し、過去10年間で最低となる値となった。

 アナリスト達は、これまでBHP Billitonが進めてきた累進的な配当政策は停止せざるを得ず、2017年には配当を減額せざるを得ないであろうとの見方を示している。

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