中東：USGS、中東に世界生産量の10倍の銅が眠っている可能性を示唆

　2015年11月18日、米国地質調査所(USGS)は、トルコ、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン、イラン、パキスタン東部及びアフガニスタン南西部を含む中東地域に、現在の世界生産量の10倍もの銅資源が見つかる可能性を示した評価結果を発表した。当該地域は銅生産地として長い歴史があり、2011年だけで420千tの銅を生産している。

　レポート「Porphyry Copper Assessment of the Tethys Region of Western and Southern Asia」では、この地域には地表から1キロメートル以内に47の未発見鉱床があると推定しており、その推定に基づきモンテカルロ法のシミュレーションを行った結果、未発見鉱床は少なくとも180百万tの銅を含むと推定した。これは、当該地域で既に知られている42の斑岩銅鉱床に含まれる62百万tの2.8倍の量に当たるとしている。