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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年11月23日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコ銀生産量上位10社、2015年Q3における銀生産量が増加

 2015年11月19日付け業界紙等によると、メキシコ銀生産量上位10社の本年Q3における銀生産量の合計が、前年同期の1,089 tから1,157 tへと増加した。ちなみに、これら上位10社による2014年の総銀生産量は4,572 tで、同年におけるメキシコ国内の総銀生産量6,003 tの約3/4に相当する。

 上位10社の本年Q3における生産実績については、以下のとおり。

◯Peñoles社

前年同期の423 tから404 tへと減少。主な要因としては、Saucito金・銀鉱山における粗鉱処理量の増加とCiénega金・銀鉱山における品位向上が見られたものの、貴金属部門の子会社であるFresnillo社が保有するFresnillo銀鉱山における品位及び粗鉱処理量の低下があったことによる。

◯加Goldcorp社(本社:バンクーバー)

前年同期の173 tから232 tへと増加。主な要因としては、Peñasquito多金属鉱山において副産物としての銀の品位が向上したことによるものであり、上位10社中、最も高い増加率であった。

◯加Pan American Silver社(本社:バンクーバー)

前年同期の90 tから100 tへと増加。主な要因としては、La Colorada鉱山、Dolores鉱山及び Alamo Dorado鉱山における粗鉱処理量の増加と品位及び回収率の向上による。

◯加First Majestic Silver社(本社:バンクーバー)

前年同期の83 tから81 tへと減少。主な要因としては、メキシコで操業中の5鉱山における品位低下による。なお、本年10月にメキシコで6番目となるSanta Elena鉱山に関し、操業工程の見直しを行いつつ操業を開始した。

◯Southern Copper社

前年同期の103 tから71 tへと減少。なお、同社はメキシコ及びペルーにおいて生産を行っているが、本年に関しては各国での個別生産量を公表していないため、当該生産量は昨年同期の生産量比率(メキシコは同社全体の69 %)に基づき算出。

◯Minera Frisco社

前年同期の76 tから69 tへと減少。主な要因としては、Ocampo鉱山、Porvenir金・銀鉱山及びConcheño金・銀鉱山における生産量減少による。

◯加Primero Mining社(本社:トロント)

前年同期の44 tから59 tへと増加。主な要因としては、現在拡張工事中であるSan Dimas金・銀鉱山における生産量増加及び品位向上による。

◯加Endeavour Silver社(本社:バンクーバー)

前年同期の51 tから57 tへと増加。主な要因としては、El Cubo銀鉱山の拡張を含むメキシコ国内で操業中の3鉱山の生産量増加による。

◯米Coeur Mining社(本社:シカゴ)

前年同期の48 tから44 tへと減少。主な要因としては、Palmarejo金・銀鉱山において露天掘から坑内掘りへの移行に伴う生産量減少による。

◯加Fortuna Silver社(本社:バンクーバー)

前年同期の38 tから42 tへと増加。主な要因としては、現在拡張工事中のSan José銀・金鉱山における粗鉱処理量の増加及び品位の向上による。

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