豪：BHP Billiton、株主に対する増配継続の方針が揺らぐ

　2015年11月20日、BHP Billiton(BHPB)がパースで株主総会を開催し、ブラジルのSamarco鉄鉱石鉱山のダム決壊事故について報告を行った。

　BHPBは事故に対して2.6億US$の緊急応答基金を拠出し、地元住民に対して100 ％の支援を行うことと、ダム決壊の原因調査を行うことを約束した。地元各紙はBHPBがダム決壊事故に対する補償が25～36億US$となると予想されるため、従来から株主に対して掲げてきた毎年増配を行う方針を維持することが困難な状況となっていると報じた。

　なお、BHPBは配当に関する公式な発表を2016年2月に行う予定としている。