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ニュース・フラッシュ

2015年11月27日 リマ 迫田昌敏

ペルー:違法鉱業・森林伐採対策法廃止求める無期限デモが激化

 2015年11月26日付け地元紙各紙によると、違法鉱業の取締りや違法鉱業・違法森林伐採に利用される燃料や物資の供給を制限する一連の法規則の廃止を求めてMadre de Dios州で開始された無期限デモは、11月25日、Ucayali州にも拡大した。

 同州ではデモ隊と警官隊が衝突し、けが人や逮捕者が出る結果となった。一方、Madre de Dios州都のPuerto Maldonadoではほぼ全ての商業施設が休業しているほか、道路封鎖等が実施されている。デモには違法鉱業や森林伐採の取締りを目的とした燃料供給制限法によって、合法的な経済活動も影響を受けているとして、農家、木材業者、鉱業従事者(違法・合法化プロセス双方)等のほか、郡知事3名、区長10名も加わっている。

 なお、国会のエネルギー鉱山委員会、農業委員会、アンデス・アマゾン・アフリカ系住民委員会、環境委員会所属の議員らは、Puerto Maldonadoへの訪問を検討している。他方、環境大臣は、両州のデモ抗議が廃止を要求しているのは、違法な鉱業や森林伐採の取締りに関する法律であるとし、法律の廃止は違法活動の全面的な許容であり、到底受け入れられないとの考えを示している。

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