ニュース・フラッシュ
2015年12月5日
モスクワ
木原栄治
ロシア:ロシアと中国、2015年12月にUchalyプロジェクトに関する協定調印の可能性
2015年12月1日付け地元報道等によると、ロシアと中国は、2015年12月、Uchaly採鉱選鉱コンビナートをベースとする銅・亜鉛鉱石処理の共同プロジェクトに関する協定に調印する可能性がある。
Uchaly採鉱選鉱コンビナートは、硫化銅鉱処理及び銅精鉱・亜鉛精鉱生産企業である。2015年9月、江西銅業(銅・レアアース・貴金属・硫黄生産・処理の中国最大手)と北京鉱冶研究総院による代表団が同社を訪問し、バシコルトスタン共和国の未割当地下資源資産である採鉱廃棄物からの鉱物採取に関する協議を行った。
バシコルトスタン投資誘致庁のHPによると、江西銅業は廃棄物処理を、地下資源関連法による規制を受けず、地下資源利用ライセンスの取得なしに実施し得る環境プロジェクトとみなしている。したがって、江西銅業が調印を提案している覚書案はロシアの法律と矛盾しており、覚書の条項変更に関する交渉が行われている。
Uchaly採鉱選鉱コンビナートは複数の鉱床(鉱石総埋蔵量約7,000万t)を開発しており、特にSultanovskoe鉱床は、銅・亜鉛に加え金・銀も含有している。同社の2014年の採鉱量は720万tで、2015年は銅鉱石及び銅・亜鉛鉱石生産615万tを予定している。2015年2月、UMMCホールディングはUchaly採鉱選鉱コンビナートにおける持分を52.68 %に拡大した。