豪：鉄鉱石の価格下落による鉄鉱石生産企業や政府の財政への影響

　2015年12月7日付け地元紙は、鉄鉱石生産企業におけるブレークイーブンとなる鉄鉱石価格、また、鉄鉱石価格の下落が政府の財政に与える影響などを報じている。

　中国向けの鉄鉱石の価格は2015年12月4日の夜に一時は39.40 US$/tにまで下落した。これは2015年11月初頭と比べると約20 ％の価格下落となる。UBSの予測によればBHP Billiton及びRio Tintoにおいてブレークイーブンとなる鉄鉱石価格は29 US$/tであるが、Fortescue Metals Groupの場合は39 US$/tである。また、Atlas Iron 社、Mount Gibson Iron社、Grange Resources社などのジュニア企業においてはブレークイーブンとなる鉄鉱石価格は44～55 US$/tとされている。

　またAMP Capitalは、鉄鉱石価格の下落は豪州政府の財政にも影響を与えるとしており、鉄鉱石価格が1 US$/t下落すれば、約2億5,000万A$の税収が減少すると予測している。