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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2015年12月14日 シドニー 矢島太郎

豪:BC Iron社、ピルバラ地区Nullagine鉄鉱石鉱山の採掘を一時休止

 2015年12月11日、WA州の鉄鉱石生産企業BC Iron社は、Fortescue Metals Group (FMG社)とのJVにより実施しているNullagine鉄鉱石鉱山(BC Iron社75 %、FMG社25 %)の採掘を一時休止すると発表した。同鉱山は年間約500万tの鉄鉱石を生産しているが、損益分岐コストが44 US$/tであり、現在40 US$/t以下となっている鉄鉱石価格を上回っている。

 BC Iron社は鉄鉱石の採掘休止に伴い、同鉱山の職員約30名と契約社員200名及びパース本社の職員約30名の削減を実施する。BC Iron社はこれから、FMG社と鉄鉱石輸送コスト等の削減について協議を行い、同鉱山からの鉄鉱石の輸出は2016年1月まで継続する予定である。しかし、それまでに鉄鉱石価格が回復しなければ、貯鉱している低品位鉱石をFMG社に売却するなどして、事業を継続する予定である。

 一方、BC Iron社はIron Valley鉄鉱石鉱山の操業及びBuckland鉄鉱石鉱床開発事業はそのまま継続する方針である。

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