ニュース・フラッシュ
2015年12月28日
サンティアゴ
山本邦仁
チリ:ENAPと三井物産が天然ガス発電事業で提携
2015年12月23日付けメディア報道によると、ENAP(チリ石油公社)と三井物産は、発電事業での提携に向けた協議を行うことで合意し、署名文書を取り交わした。ENAPは約1年間にわたり、電力事業参入に向けたパートナー選定作業を進めていた。
提携契約が締結された場合、Luz Mineraプロジェクト(第Ⅱ州Mejillones、760 MW、7.6億US$)とNueva ERA(第Ⅴ州Concon、510 MW、6.8億US$)の2つの天然ガス火力発電所プロジェクトが共同で実施されることとなる。
CODELCO子会社のCentral Electrica Luz Minera S.A.社が推進する前者では、SING(北部供給システム)への供給が計画されている。ENAPのAconcagua製油所向けとなる後者では、余剰電力はSIC(中央供給システム)に供給される計画。また、両社は、CNE(チリエネルギー委員会)が計画する電力供給入札(2016年4月)に参加する予定とされている。
ENAPの事業拡大については現在国会で審議中の新法成立が必要とされることから、両社の提携契約は新法案承認後になる見込み。
