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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
チリ:COCHILCO、銅鉱業における電力消費量は2026年までに53.3 %増加と予測
COCHILCO(チリ銅委員会)の予測によると、2026年時点の銅鉱業における電力消費量は現在より53.3 %増えるとされ、今後10年間で、SING(北部供給システム)で1,119 MW、SIC(中央供給システム)で599 MWの発電量増が必要とされる。これらは、報告書「銅鉱業における電力消費予測(2016~2026年)」としてまとめられ、2016年1月13日に、報告会ならびにホームページで発表・公表された。
発表および報告書では、今後の鉱山操業や開発進展状況等を考慮したうえで2016~2026年の電力消費量推移を分析しており、2026年までに53.3 %増加すると予測している。また、操業鉱山と拡張・開発プロジェクト(確実性別に3ケース)、事業タイプ(操業・再生・拡張・新規)、州、操業工程といった区分で内訳を分析。その結果、電力消費量増は新規開発に大きく依存すること、アントファガスタ州の増加が大きいこと、工程別での消費増要素としては選鉱工程(2026年構成比65 %)が最大で、海水淡水化(同12 %)がそれに次ぎ、Sx-Ew(同8 %)は減少すること、特に(鉱山が多く、広い範囲で地下水取水が禁止される)SINGではこの傾向が顕著であること、などを指摘している。
また、酸化鉱から硫化鉱への転換開発事業が控えていることや、鉱石品位の低下がその背景にあるとしている。