ニュース・フラッシュ
2016年1月25日
ジャカルタ
山本耕次
インドネシア:バンカ・ブリトゥン州政府がPT Timahの海洋鉱業許可を停止する恐れ
2016年1月21日付地元メディアによると、バンカ・ブリトゥン州政府が、PT Timah Tbk(PT Timah)のTeluk Kelabat海域における鉱業許可を無効とする恐れがあると報じた。同州政府が地元漁業関係者からの環境汚染に関する抗議を受けたためであるという。
PT Timah総務担当取締役Agung Nugroho氏は、そのような可能性を認め、万が一鉱業許可が無効となった場合、同州における他のコンセッションにも影響が及び、同社の錫生産の70 %、昨年ベースで26,000~32,000 tが影響を被るだろうと述べた。同氏はまた、州政府が同海域に広くはびこる非合法な錫採掘の検挙にそれほど力を入れない一方で、PT Timahの正当な海洋鉱業活動をターゲットにしてきたのか疑問である、と述べた。
Nugroho氏によれば、PT Timahは地元漁業関係者の抗議を受け、Teluk Kelabatでの採掘活動を一時停止しており、状況が許せば再開することになるという。
一方、エネルギー鉱物資源省鉱物管理開発局長Mohamad Hidayat氏は、IUPの停止について、バンカ・ブリトゥン州政府からの情報をまだ得ていないとのこと。Hidayat氏は、同省が当問題の議論のため、他省及び州政府と調整する予定だという。Hidayat氏によると、PT Timahは当該海域での環境影響評価をインドネシア政府から取得済みであるという。
