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豪:BHP Billitonは鉄鉱石の生産予測を下方修正、アナリストは配当減額を予想
2016年1月20日、BHP Billitonは2015/16年度の上半期の生産実績を発表した。
鉄鉱石の生産量は1億1,800万tであり前年同期比で4 %の増加となった。他方、銅は前年同期比で6 %の減、石油は同5 %の減、原料炭及び一般炭も同じく各々3 %の減となった。
また同社は、2015/16年の通年の鉄鉱石の生産予測を、従前の2億4,700万tから2億3,700万tに下方修正した。これはValeとの合弁によるブラジルのSamarco鉄鉱石鉱山において、2015年11月に尾鉱ダムが決壊した事故の影響によるものである。豪州のWA州における鉱山の生産予測は従前のままとしている。同社は上半期の基礎的帰属利益(underlying attributable profit)は3~4億5,000万US$を見込んでいる。
地元紙によれば、BHP Billitonはこれまで累進的配当政策を維持してきたが、2015年11月、Jac Nasser会長は、同政策の維持について問われたのに対し、配当は(中間決算を発表する)2016年2月に決定すると述べ、配当減額の可能性を残していた。
UBS社のアナリストによれば、BHP Billitonは現状の負債の比率(レバレッジ比率)であっても経営は可能だが、これ以上の上昇は望まないだろうとして、中間決算において配当を半減させると予想している。またCitiのアナリストも同様の予想をしている。
