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ニュース・フラッシュ

2016年2月8日 モスクワ 木原栄治

カザフスタン:KAZ Minerals社の2015年の生産実績

 2016年1月28日、KAZ Minerals社の2015年の生産実績が公表された。地元報道等によると、その概要は次のとおり。

 銅カソード生産量は8万1,100 t(銅精鉱としての生産量は8万9,400 t)で、計画範囲(8万~8万5,000 t)内であった。採鉱量は1,450万tで、うち70 %(1,000万t以上)を成長プロジェクトが占めた(Bozshakol鉱山で銅鉱石700万t、Aktogay鉱山で酸化鉱300万tを採掘)。銅の平均品位は1.10 %となり、Bozshakol(銅平均品位0.69 %)とAktogay(同0.37 %)の分が含まれる。

 金インゴット生産量は3万4,600 ozで、計画範囲(3万4,000~3万8,000 oz)内に収まり、亜鉛精鉱(純分)生産量は9万4,300 tで、計画範囲(9万~9万5,000 t)の上端となった。

 2015年12月1日にAktogay採鉱選鉱コンビナートで酸化鉱からの銅カソード生産が開始されており、2015年末までの銅カソード生産量は400 tとなった。酸化鉱処理施設は半年以内にフル操業(銅カソード年産1万5,000 t)に達する見込みである。酸化鉱の採掘・処理は11年間行われる。プロジェクトでは硫化鉱処理の選鉱プラント建設も続いており、硫化鉱からの銅精鉱生産の開始は2017年を予定している。

 2015年12月11日、Bozshakol採鉱選鉱コンビナートにおける試運転・調整作業が開始され、硫化鉱投入による一次破砕機及びコンベアのテストや世界最大のボールミル、世界第二の規模のSAGミルのテストが行われている。Bozshakolの銅精鉱生産は近々開始される。採掘開始後のBozshakolの鉱石には金7万oz、銀46万9,000 ozが含まれており、2016年に銅精鉱中の副産物として処理・販売される予定である。

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