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豪:2015年12月の貿易赤字は拡大。鉄鉱石の輸出額は前月比9 %減、前年同月比32 %減
2016年2月3日、豪州統計局(ABS)は2015年12月の貿易・サービス収支を発表。
輸出額は252.47億A$、輸入額は287.82億A$であり、物品とサービスを合わせた貿易収支は35.35億A$の赤字となった。前月の貿易収支は27.27億A$の赤字であったことから、前月比で赤字が30 %拡大したことになる。地元紙によれば、この35.35億A$の貿易赤字は過去6カ月で最大であり、また2015年の通年での327億A$の貿易赤字は、1971年の統計の開始以来、最大である(以上、いずれも季節調整値)。
2015年12月の鉄鉱石の輸出額は33.31億A$であり前月比で9 %減、前年同月比で32 %減となった。石炭の輸出額は31.21億A$であり前月比で0.4 %減、前年同月比では13 %減となった。天然ガスは15.75億A$であり、前月比で6 %増となったものの、前年同月比では0.5 %減であった(以上、いずれも原数値)。
今回の発表を受けて、一部の地元紙は、経済のダメージを食い止めるためには金利の引き下げが必要かもしれないとしている。ただし豪州準備銀行(RBA)は2016年2月2日に政策金利を2 %に据え置くことを決定したばかりである。
USB社のエコノミストによれば、コモディティ価格の下落は、豪ドル安と輸出量の増加によって部分的には相殺されるものの、貿易部門は困難な状況のままであり、更なる豪ドルの下落が有益であると述べている。
