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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2016年2月12日 バンクーバー 山路法宏

米:MT州、Montanore銀・銅鉱山の開発を許可

 2016年2月12日、米Mines Management, Inc.(Mines Management社)は、同社が100 %保有するMT州のMontanore銀・銅鉱山開発プロジェクトについて、連邦農林省森林局(US Forest Service:USFS)及びMT州環境質局(Montana Department of Environmental Quality:MDEQ)より開発許可(Recourds of Decision:ROD)を得たと発表した。同プロジェクトについては、2015年12月15日に連邦政府と州政府による共同最終環境影響声明(Joint Final Environmental Impact Statement)が発行されていた。

 Montanore鉱床は1980年代に発見され、前所有者であるNoranda Minerals社が一度開発許認可を取得していたが、金属価格の低迷から2002年に撤退し、操業許可のほとんどを放棄したため、Mines Management社は、2002年に同プロジェクトを取得して以降許認可プロセスをやり直しており、10年以上の歳月を費やして今回の許認可にたどり着いた。

 同社が2011年に発表した予備的経済性評価(PEA)によれば、鉱量81,506千st(約74,023千t)で鉱石品位が銀2.04 oz/st(約69.9 g/t)、銅0.75 %の概測及び精測資源量が確認されている。操業当初は、坑内採掘により1日12,500 st(約11,352 t)の鉱石処理で年間6百万oz(約187 t)の銀と50百万lbs(約22,680 t)の銅の生産を計画しているが、認可が得られている最大鉱石処理量20,000 st(約18,164 t)まで拡張する可能性も残されている。

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