ニュース・フラッシュ
2016年2月22日
メキシコ
縄田俊之
メキシコ:Peñoles社、2016年の鉱業展望は複雑と指摘
2016年2月15日付け業界紙等によると、Peñoles社のFernando Alanís Ortega代表取締役社長は、本年初頭から金市況が上昇傾向にある等金属市況全般で安定しつつあるものの、本年の鉱業展望は複雑であり難しいシナリオが見込まれる旨を明らかにした。
同社長によると、本年は難しい展開が予想される中、雇用を減少させずに投資プロジェクトを維持するほか、職場における労働安全を強化することを労使間で合意した。世界経済の4つのエンジンとなる日本、中国、欧州及び米国において、大幅な経済変動が予想される中、鉱業展望は複雑となり、同社としても難しい舵取りを強いられる。こうした状況を踏まえ、戦略的な投資プロジェクトを優先する等予算を調整し、直接及び間接雇用者24千人の雇用を維持することに努める。なお、輸出が米ドル決済であることから、現在の米ドルに対するペソ下落についても鉱業展望を複雑にする要因と認識している。