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- 金 ベースメタル
メキシコ:メキシコで操業中の大手金生産企業に回復の兆し
2016年2月17日付け業界紙等によると、米国の利上げ、金融市場の乱高下及び中国経済の成長不安が、投資家による投資先としての貴金属市場が再評価を促し、貴金属市況の好転に繋がっている。こうした状況により、メキシコで操業中の大手金生産企業に回復の兆しが見え始めている。
Bloomberg社によると、昨日(2月16日)の金市況は、本年初頭と比べ13 %増の1,200.45 US$/ozとなり10か月ぶりに改善した。また、銀市況も同様に、本年初頭と比べ11 %増の15.33 US$/ozとなり昨年11月以来の高値となった。
このような状況は、Peñoles社やMinera Frisco社の様に主として貴金属を生産する企業にとって大変好ましく、メキシコ証券取引所においてこれら企業の株価は、本年初頭と比べそれぞれ12.7 %、3.3 %上昇した。また、メキシコで操業する加Goldcorp社(本社:バンクーバー)や加First Majestic Silver社(本社:バンクーバー)に関しても、トロント証券取引所においてこれら企業の株価は、本年初頭と比べそれぞれ28 %、27 %上昇した。
一方、メキシコ大手銀行BBVA Bancomer社の子会社であるBBVA Research社によると、金採鉱(生産)は、安定性と国際市場における可能性により、金属市況の低下が始まった4年前以来最小の低下率に収まる可能性を有している。特に世界経済の危機が引き起こす需要減による過剰在庫や中国経済の危機が、投資家による投資先としての金に対する再評価に繋がると予想される。