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ニュース・フラッシュ

2016年2月23日 バンクーバー 山路法宏

加:Fraser Institute社、カナダ各州の許認可期間に関する調査結果を発表

 2016年2月23日、民間調査機関であるFraser Institute社は、カナダの各州・準州における採鉱・探鉱に必要となる許認可を得るために必要となる期間に関する調査結果を発表した。

 同社は、大手鉱山会社やジュニア探鉱企業へのアンケートを基にして世界各国、各州の鉱業投資環境のランキングをまとめた調査レポート「Survey of Mining Companies」を毎年発表しているが、1つの話題として許認可期間が長期化しているというコメントが定期的に見られていたことから、2015年の調査において初めてこの疑問を突き詰めるための補足的な質問を追加した。

 同調査によれば、今回は最初の調査としてカナダの各州・準州に限定して行われ、あくまで回答者の認識に基づく結果ではあるものの、許認可期間に関しては全般的にカナダ全体で改善の余地があるとの結果が得られた。ON州は、BC州やQC州等同国内の他の競争相手と比べて許認可取得に時間がかかるだけでなく、許認可プロセス全体を通じて透明性や確実性に乏しいと認識されており、NW準州やNU準州は改善が求められている。

 一方で、SK州は許認可期間の制限や高い透明性の確保という点で比較的うまく機能しつつあると評価された。必要とする許認可期間を半年以内と答えた回答者は、SK州が最も多い87 %で、BC州が80 %、QC州が76 %、ON州が64 %で、許認可プロセスにおいて投資を促進させるような透明性があると答えた回答者は、SK州が90 %、QC州が71 %、BC州が60 %、ON州が57 %だった。

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