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ニュース・フラッシュ

2016年2月25日 北京 森永正裕

中国:2016年上半期に6社大規模レアアース集団は設立完了

 現地報道によれば、中国工業情報化部の辛国斌副部長の話によると、2015年末まで、中国アルミ公司、北方希土、厦門タングステン業3社集団の設立作業検査が認可され、中国五鉱、広東希土、南方希土3社集団の設立作業は現在進行中である。2016年6月末まで、全集団の設立作業を終え、全てのレアアース鉱山と製錬分離企業に関する統合作業を完了する。

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<6社大規模レアアース集団の統合計画案における一覧>

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  1. 中国五鉱の統合計画案:中国五鉱は五鉱レアアース集団有限公司を基盤とし、国レベル大規模レアアース企業集団を設立する。五鉱希土集団有限公司は中国五鉱希土の事業成長の責任基盤とし、中国五鉱傘下にあるレアアース企業の生産、経営及び管理の一体化経営に対し責任を負い、レアアース産業チェーンの各段階間の共同運営及び供給チェーンの管理を通じ、全体的な共同成長を図る。業界の上流から見ると、五鉱希土集団有限公司は広東梅州のレアアース探査権1件、湖南江華、福建寧化、雲南隴州のレアアース採掘権3件を保有している。中流・末端業界の製錬分離から見ると、五鉱希土集団有限公司は江西贛県紅金、定南大華、広州建豊等8社の上質なレアアース製錬分離工場を有し、末端業界でレアアース磁石材料、江西レアアース発光材料、レアアース電子材料及びレアアース末端実用製品等高度加工企業を統合した。
  2. 中国アルミ業の統合計画案:中国アルミ業公司が株式を保有する中国希有希土有限公司を統合基盤とし、広西、江蘇、山東、四川等省(区)のレアアース採掘、製錬分離、総合利用企業を重要な統合対象とする。これによって、中国アルミ業公司は南北のレアアースや国内東西地域を跨る大規模レアアース集団になる。
  3. 包鋼株式の統合計画案:中国工業情報化部の返答によると、包鋼(集団)公司は内モンゴル自治区内すべてのレアアース採掘、製錬分離、総合利用企業及び甘粛希土集団有限責任公司を統合し、包鋼(集団)公司が株式を保有する包鋼希土を基盤とし、中国北方希土(集団)ハイテク株式有限公司(北方希土と略称)を設立し、2014年末までに全部統合事業を完成する。
  4. 厦門タングステン業の統合計画案:厦門タングステン業は設立案に基づき、福建省にある全部のレアアース採掘、製錬分離及び総合利用企業(中国五鉱傘下の鉱山を除く)を統合し、2014年末までにレアアース集団の設立作業を完成した。2014年福建省の指令性生産計画の中に中・重希土2,000 tを設定し、(厦門タングステン業1,700 t)、それに基づいて、中国五鉱は福建省三明県江華レアアース鉱山を保有する他、厦門タングステン業は福建省にある全部のレアアース資源を保有することになる。
  5. 広東希土の統合計画案:広東希土が先頭に立ち、南方イオン型レアアース企業集団を設立する。広晟有色は要求に基づき、10億元を投入し広東希土を設立する。今後、広東省内外のレアアース企業21社を統合する予定。統合地域対象は広東、江蘇、山東、雲南、湖南及び豪州となっており、そのうち広東省内の企業は12社。
  6. 贛州希土の統合計画案:贛州希土集団、江銅集団と江西希有希土金属タングステン業集団有限公司と連携し、共同投資により中国南方希土集団有限公司を設立する。そのうち贛州希土集団は贛州市内のレアアース資源及び数多くの製錬分離企業を統合させ、贛州希土鉱山の唯一の運営企業となり、レアアース採掘権44件を保有する。江銅集団傘下の江銅希土有限責任公司は、四川省冕寧県牦牛坪レアアース鉱区に位置し、国内生産量第2位のレアアース資源を保有している。
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