グアテマラ：最高裁判所、Tambor金プロジェクト開発の一時中止を命ずる

　2016年2月24日付け業界紙等によると、グアテマラ最高裁判所は、米Kappes Cassiday & Associates社(本社：ネバダ州)がグアテマラに保有するTambor金プロジェクトに対し、開発工事の一時中止を命ずる裁定を下した。

　今般の同裁判所による裁定は、同プロジェクトの開発により周辺環境の破壊と水源の汚染を引き起こすとして、2014年に環境NGOのCALASと地元住民が開発中止の訴えを起こしていた案件に対するものである。CALASの本訴訟における主張としては、同プロジェクトの開発に際し、同社が地元住民との間で協議を実施しなかったことが要因であるとしている。

　一方、同社によると、抗議活動により長期間に亘り同プロジェクトの開発工事が妨害されている。　なお、世論調査によると国民の大半は鉱業に反対であるとの結果が示されたほか、地元住民による反対運動は、グアテマラ鉱業にとって大きな課題となっている。