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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2016年3月1日 バンクーバー 山路法宏

加:Teck社、Trail製錬所の汚染行為に関して340万C$の罰金を科される

 地元報道によれば、加Teck Resources Corporation(Teck社)が同州南東部のTrailで操業する世界最大の鉛・亜鉛製錬所で頻発している環境汚染に関して340万C$の罰金が命じられたことが明らかとなった。今回罰金対象となったのは2013年11月から2016年2月にかけて同製錬所で発生した13の流出事故で、Teck社はそれに伴う15に及ぶ汚染の罪を認めたと報じられており、同州における環境に関する罰金としては史上最高額となる。

 同製錬所では、2011年にStoney Creekへの水銀浸出による32.5万C$、2013年にColumbia Riverへの水酸化ナトリウムの排出による21万C$など、過去にも環境汚染に伴う罰金を支払っており、環境問題が度々問題になってきた。Teck社は、1975年に地元の子供の血中鉛濃度の上昇が明らかになって以降、環境パフォーマンスの向上のために15億C$を投じ、近年でも2014年に125万C$を投じて二酸化硫黄の排出量を15 %削減させる新たな硫酸プラントを建設したほか、現在も3,600万C$を投じて年内に操業開始予定の地下水処理施設を建設中であり、こうした取り組みによる環境汚染の改善が期待されている。

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