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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2016年3月13日 シドニー 矢島太郎

豪:Rio Tinto、TAS州Bell Bayアルミニウム製錬所は電力不足が悪化すれば閉鎖の可能性

 2016年3月8日、地元紙はRio TintoがTAS州で操業するBell Bayアルミニウム製錬所が電力不足により10%の生産減を行っているが、電力不足がさらに悪化すれば閉鎖の危機にあることを報じた。

 昨年末からTAS州では雨量不足によるダムの渇水とVIC州とをつなぐ海底ケーブルに障害が生じているため、電力不足に陥っている。同製錬所は年間19万tのアルミニウムを生産しているが、電力不足により4~5か月間10%の生産減に合意したため、年間で約1万tの生産量が減少する予定である。同社はTAS州の電力の約1/4を消費している。

 同製錬所のRay Mostogl社長は、現在以上の減産には対応することができないため、電力不足が悪化すれば、製錬所が閉鎖して数百名の雇用が失われる可能性があるとコメントしている。地元紙は、海底ケーブルを管理しているBasslink社が海底ケーブルの障害が発生した場所を特定できず、現在も復旧の見込みを明確に示せないでいることを報じている。

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