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ニュース・フラッシュ

2016年3月14日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:金属市況低迷下でも見通しが明るいメキシコ4鉱業プロジェクト

 2016年3月4日付け業界紙等によると、依然として金属市況が低迷する中、最近数か月で順調な操業開始又は生産見通しを示す4件の鉱業プロジェクトに注目が集まっている。以下に当該4件を紹介する。

◯El Limón-Guajes金プロジェクト

加Torex Gold Resources社(本社:トロント)がGuerrero州に保有、初期投資総額が800百万US$で、鉱山寿命11年に亘り年間金生産量が11.5t、金生産コスト637US$/ozを見込み、メキシコで最大級かつ最も安価な金生産コストとなる鉱山の一つとして期待される。2015年12月に操業を開始、本年Q2に商業生産へと移行する見通し。

◯San Julián銀・金プロジェクト

Fresnillo社がChihuahua州とDurango州との州境に保有、初期投資総額515百万US$で、年間銀生産量が320t、年間金生産1.4tを見込む。天候、治安及び請負業者の問題により、2015年Q4の操業開始が遅れたが、本年Q2に商業生産を開始する見通し。

◯San Sebastián銀・金プロジェクト

米Hecla Mining社(本社:コー・ダリーン)がDurango州に保有、高品位鉱床を有することから銀生産コスト2US$/ozを見込み、メキシコで最も安価な銀生産コストとなる鉱山の一つとして期待される。2015年12月に操業を開始、本年は銀生産量93t、金生産量0.6tを計画。

◯Veta Grande銀プロジェクト

加Santacruz Silver社(本社:バンクーバー)がZacatecas州に保有、本年1月に精鉱プラントを稼働開始、本年Q1末までに商業生産を開始する見通し。

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