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ニュース・フラッシュ

2016年3月14日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:2015年におけるメキシコ鉱業に対する外国直接投資は大幅な下落

 2016年3月6日付け業界紙等によると、経済省は、2015年におけるメキシコ鉱業に対する外国直接投資額が世界的な金属市況下落・低迷により過去6年間で83.3%も下落し、29.2百万US$であった旨を明らかにした。

 Enrique Peña Nieto大統領が大統領に就任後最初の年度に当たる2013年におけるメキシコ鉱業に対する外国直接投資額(炭化水素部門を含む)は5,393百万US$を記録したが、2015年は370.3百万US$と極めて低調なものとなった。

 こうした中、メキシコで活動する外国鉱業企業及び外国資本参加の鉱業企業の総数も、2012年は1,083社であったが、2015年は約1/4の267社に留まった。これら267社の内訳は、全体の約65%の173社がカナダ系企業、次に全体の15.5%の44社が米国系企業、更に全体の4.8%の13社が中国系企業と続く。また、これら267社による鉱業プロジェクトの件数は、メキシコ国内26州で927件、うち貴金属プロジェクトが全体の64%、また、927件の内訳は、11%が生産段階、67.9%が探鉱段階であり、全体の16.6%に当たる156件が財政問題により延期となっている。

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